ロールモデルがない中でどうやって舵をとる?スタートアップで働く女性に学ぶ自分の軸をつくる「マイルール」

EVENT 5【スタートアップ】

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こんにちは! 主催の山中直子です。
イベントの様子をレポートします。

突然ですが私の趣味はIT業界のトレンドウォッチで、新しい技術が生活を変えることにワクワクします。Amazonからシャンプーが1時間で配達されたりと過剰に見えるものもありますが、病気になる前に改善予防ができるヘルスケアの技術など家族を守れるものもどんどん生まれてとても期待しています。

でも、同時に働く女性のひとりとしては不安も感じています。
社会の仕組みが変わることで、新しい職業ができたり仕事がなくなったりしてこれまでの 参考例としての『ロールモデル』があてはまらなりました。ポジティブに見ると働きかたの選択肢が増え柔軟になったとも言えますし、サバイブするためにどう変わっていくのか常に選択がせまられているとも言えます。

その傾向が強いIT業界の中でも、スタートアップを選び活躍する方をゲストにお招きして
「どうやってキャリアを開拓していってるんだろう?」
「どんな考えを軸に人生を歩んでいるんだろう?」
という疑問についてお話いただだきました!

ゲストは異なる職種のお3方

日々進化する、スタートアップ業界で働く方をお呼びしました。

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    大塚 早葉

    ウォンテッドリー株式会社
    ビジネスデベロップメント

  • Prof face 3 ehara rie
    江原 理恵

    RE 株式会社
    代表取締役/ボタニカルデザイナー

  • Prof face 1 kato aiko
    加藤 愛子

    Houzz Japan 株式会社
    代表取締役

本日の会場はGoogle JAPANさん。
六本木ヒルズの高層階・・・ドキドキしつつセキュリティをぬけるとそこには公式キャラクターのミドリ色のロボット、ドロイドがお迎えです。 つやつやでかわいい♪

奥にはGoogle Earthのブース。

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とりあえずスタッフみんなでローマに行きました。360度近く液晶パネルで囲われていて本当に現地にいるみたい!VR装置をつけたような体感の地球散歩です。

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無料のメールとカレンダーに毎日お世話になっています。サンキューGoogle先生!

いよいよイベントスタート

最初に本日のテーマの説明とサポート企業からのお知らせ。XIMERAさんとwe-bさんより、新しいかたちの転職サービスLEANとプログラミングスクールのTECH::CAMPをご紹介です。

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トークテーマは、MY RULE

なんでIT業界で働くことを選んだのか、自ら目標を決めて達成していく過程でつくられていった行動の指針に、共通ルールはあるのでしょうか? またそれらが生まれた背景も知りたい!

ということで、ここから3つのプレゼンをダイジェストでお送りします!

「ココロ、オドッテル?」WANTEDLY ビジネスディベロップメント大塚早葉さんのルールとは

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■ プレゼンター 大塚早葉さん/WANTEDLY ビジネスディベロップメント


“ 社外のメンターからのアドバイスや、気持ちいいゾーンから抜けてみようというチャレンジがあって、いまのチームメンバーに出会えた ”

もともと大手商社で海外駐在を経て仕事も充実していた大塚さんが、なぜ創業期のスタートアップ業界へ転職したのか。
友達の紹介でとあるスタートアップのオフィスに遊びにきたところ、一晩でその会社の人たちの情熱といきいきと仕事する様子に魅了されました。そこはまだ創業まもない会社でした。いまの会社は安定しているし居心地も良い。「人生一回しかないけど、どうする?」と自分に問いかける。もっと挑戦したいと思い、次の週に即転職を決め、入社しました。

それが今働いているウォンテッドリー株式会社。いまや認知度も高いビジネスSNS「WANTEDLY」を運営していて、この記事を読んでいる方は登録している方も多いのではないでしょうか?働く人が自分にあったチームや仕事に出会えたり、ビジネスの情報収集に使える無料のサービスです。大塚さんの仕事はビジネスディベロプメントといい、業界ではビズデブと略されるこの職種は事業開拓のためにできることを、国内外でイベントの開催やアライアンス提携などのあらゆる施策を実行しています。

仕事をして生きて行くと、毎日さまざまなことが起こり意思や考えがブレることがありますよね。大塚さんの考える原因と、解決のために実行しているルールを教えてもらいました。健康な精神状態をつくる習慣や、自分をアップデートするために今すぐできることも聞けたので、私もさっそくトライしてみたいと思います。

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<大塚さんのマイルールまとめ>

⚫︎ 社外メンターをもち続ける努力をすること
⚫︎ 週に3回、少なくても1回は運動して汗をかく
⚫︎ 月に1回は、気持ち良いゾーンから抜けてチャレンジする 

私が特に参考になったのはこの「社外メンターを持つ」というもの。メンターとは指導者・助言者という意味です。業界の先輩など自分の先をいく人に相談者にもてるのは自分の課題や迷いを明確にして導いてもらえて心強いですね。
大塚さんの考え方から学べるポイントは、社外メンターを「もつ」ことだけではなくて、「もち続ける努力をする」ことです。メンターになってほしいような、尊敬する優秀な人はたいてい多忙なので、時間を割いて親身になってもらうためには、アドバイスしたい、助けてあげたいと思わさせる素直さや向上心など魅力ある人間でいたいものです。そんな心持ちで目線を常にあげていきたいと思いました。

会場からの質問のQ&Aタイムも盛り上がりました!詳細は下記のページでご紹介します。

詳しくは「大塚早葉さんのマイルール」へ

「ない」ものは自分で「つくる」@Houzz JAPAN 代表 加藤愛子さん

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■ プレゼンター 加藤愛子さん/houzz JAPAN 代表取締役


“ そういう環境がないのであれば自分でつくってしまおう、と思って会社をつくったのが、ベンチャー業界に入りこんだきっかけでした ”

加藤さんは住宅に特化したコミュニティサイト「Houzz JAPAN」を創業しました。Houzz は簡単にいうと、一般の人がインテリア・家づくりのプロとつながれるFacebookのようなオンラインのプラットフォーム。アメリカで始まり、現在世界9カ国(!)で展開しています。サイトには素敵なインテリアやアイデアの画像が集まっていてプロの人のアイデアを参考にしたら家づくりがとても楽しく進みそう!

加藤さんは実はIT業界ではなく、金融業界出身。アメリカ育ちで外資の証券会社へ就職する。しかし金融業界で仕事をする中で、「自分は日本を元気にする仕事がしたい」そして「女性が家庭をもっても活躍できる会社で働きたい」と思い、そんな時両立できる理想の会社を探すのをやめて、自分で会社をつくりました。

<加藤さんのマイルールまとめ>

⚫︎ 自分に素直になる(→目標設定+周りのひとに話す!)
⚫︎ 「ない」ものは自分でつくる
⚫︎ 初心を忘れない
⚫︎ Work hard, Play hard!

  +とにかく、やる!

特に心にささったものは、「ないものはつくる」ということ。自分の理想の環境を待ってないで自分でつくる!というのはまさにベンチャースピリッツです。スピードが速く、毎日どんどん進化していくこの業界では「とにかく、やる!」という、挑戦していくことがもうスタンダードなんですね。

柔らかくて明るい加藤さんのポジティブなオーラは眩しいくらいでしたが、創業者ならではのリアルなお話が聞けました。クライアントのだれもが知っている最大手の金融会社で働いていたころとは真逆で、最初はだれも知らない認知度から会社をスタートするとはいかに大変なことか。ベンチャーで働くとは色々な方の協力のもとになりたつ、と日々感謝を忘れないとおっしゃっていましたが、こういったエネルギーが溢れているから、この人と働きたいと仲間が集まるのだと感じました。

※ >詳しくは 近日公開の「加藤愛子さんのマイルール」へ!

パラレルアントレプレナーという生き方について聞きました。@ボタニカルデザイナー 江原理恵さん

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■ プレゼンター 江原理恵さん/RE 株式会社 代表取締役、ボタニカルデザイナー


“ 関わるプロダクトが横断していても、常に考えていることは「ものづくり」と「使う方のことを考える」ということです。私としては1つのことをやっているつもりなのですが、はたからみたらいわゆる「パラレル」な活動に見えるのかなと思います ”

理恵さんは、多数の肩書きをもつ起業家。

ボタニカルデザイナーであり、オフィスデザイナー、そして記者でもある。国内外のスタートアップでコミュニティづくりなどもされています。並行して多くのプロジェクトに関わって事業をしている江原さんを見て、メディアは「パラレル・アントレプレナー」と呼びますが、ご本人は意識していないようでした。

そしてなんと今年起業10周年(!)とのこと!(おめでとうございます♪)

金融業界でキャリアをスタートしベンチャーキャピタルなどで働いているときに、911の事件などをきっかけに「ものづくりをしたい」と思うようになりました。

投資の仕事から一転、起業し資金調達をして南青山の小さなお店で、ボタニカルデザイナーとしてスタートした理恵さんの会社。〈花を売らないお花屋さん〉として人と人をつなげるものづくりをしながら、そこから徐々に活動をデジタルに移していきました。現在はご自身の事業以外にも、複数のスタートアップのメンバーとして活躍されています。

今の江原さんのアクティブさからはとても意外だったのは「元々金融系出身だったのもあり、自分で表現をしていくことに自信がなかった。」というところ。しかし周りの人からの声がけで始まる様々なプロジェクトに関わる中で、「そこから、割となんでもやってみようとなりました。自分でも自信がなかったことでも、意外と楽しんでやれば周りがうけいれてくれる、そう気付きました」とお話されていました。

近年はクラウドファンディングで資金を募り、NYのスタートアップ起業の取材とレポートを2度も行っています。ライターや取材経験ゼロの状態から、趣味でのリサーチする勉強から発展したプロジェクトの達成までのお話もありました。現地のファッション系スタートアップでインターンもされていたそうです。

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デザインを手がけたスマートニュース社のオフィスあとに入ったのは、加藤愛子さんの会社Houzz JAPAN。「仕事をしていくとこういった縁があっておもしろい」 と話す江原さん

<江原さんのマイルールまとめ>

⚫︎ Chalenge and Failure  失敗しても挑戦しつづける
⚫︎ Love will find a way  情熱を突き詰めて道を拓く

いまでは「植物」と「テクノロジー」、両方にまつわる仕事で人と人をつなげているのは、そういった好奇心や自分の情熱をもつものを突き詰める過程で、世の中に必要とされるものときちんと融合させていったからなのではと思います。後日談で「恥ずかしい失敗も沢山したよ。むしろ失敗ばかり。」と教えてくれました。大きい失敗は、誰しもその時は立ち直れない……と凹みますが、その学びを生かしていけば道が続いていくのだと勇気をもらいました。

また、今回のGoogleさんが私たちにオフィスを貸し出してくださったように、まだ世界が見たことのない良い価値を生み出す、そういった前例のないものをどんどんつくりだそうとする人たちを応援することが良い社会を作っていくのだと、私たちもMeeTALKもひとつひとつから学んでできることを増やしていきたいなと思います。

> 詳しくは「江原理恵さんのマイルール」へ

懇親会では、参加者による1分プレゼンテーションも

After pitch

交流会中には、希望の方から、伝えたいことや現在挑戦中のことについてプレゼンテーションしてもらいました!

〜 1 minute pitch time 〜

1minute a

まずは、書家でデザイナーの國廣 沙織さん。自身で描かれた文字からひらがなアクセサリーを作られていて海外からもオーダーがあるそうです。日本の文字の美しさを改めて感じました。
続いてボディーメイクトレーナーのアンドウミカさん。 新しい形のフィットネス を開講されるとのことで、その後クラウドファンディングもサクセスされました!

1minute b

国際NPOのLean In.orgから、朱雅江さん。フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグさんが創設したコミュニティで、日本支部のLean In Japanの活動についてお知らせ。
次は、藤田綾香さんから、 shAIRという学びのマッチングポータルサイトのお話。滝川クリステルさんも講師をされていました。

〜まとめ〜

三人のゲスト方に通じるのは「飛び込む力」と「巻き込み力」だと思いました。
トライ&エラーを繰り替えすことで、どんどん学び成長していき、飛び込むねらう精度があがっていくのでしょう。とある投資家の方に、「バッターボックスにたつ回数を増やすのが大事」と言われたのを思い出しました。毎回自分の仮説をもとにバットを振り、自身の思いや行動を発信し時には周りの人を頼るという両方が積み重なって世界や事業が拡大していくのだなと思います。

今回シェアして頂いた、自分の軸を作って行く「マイルール」は、キャリアに関するヒントだけでなく、より広い視点をもって人生設計をするために参考になるものばかりでした。

参加者の方が新しい視点やアイデアをもって帰ってもらえていたら幸いです。みなさんのルールなどももし良かったらぜひ教えてくださいね!

次回の日程の発表やお知らせは今後も 公式Facebookページとこのウェブサイトでアップしていくのでお楽しみに!感想やご意見などはFBのコメント欄や、メール(info あっとgirlsmeetalk.org)へ頂けるとスタッフ一同とても嬉しいです。

* * *

写真のまとめはこちら
GIRLS MeeTALK @Facebook

イベントの写真をダイジェストでお届けします。来場できなかった方も、ぜひ会場の雰囲気を知っていただけたらと思います。

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